近江高校が優勝候補の一角、智弁和歌山を7-3で破りました。
チームも強いですが、ここではノリノリの応援に注目したいと思います。
ブラスバンドによる応援ですが、一味違う感じがしませんか?
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甲子園がどよめく、近江のノリノリ新応援とは
高校野球の応援曲といえば、以下のものが定番で、多くの学校が演奏しています。
・『サウスポー』や『狙いうち』などの懐メロ
・『ルパン三世のテーマ』『宇宙戦艦ヤマト』などのアニメソング
・『アフリカン・シンフォニー』
試合の流れに合わせて、悪くはないです。
伝統もあり、一体感をもった良い応援と思います。
しかし、近江高校は一味違った応援をします。
鮮やかな“近江ブルー”に染まったアルプススタンドから流れてくるのは、
・ファレル・ウィリアムズの『Happy』
・オフスプリングの『Pretty Fly』
など高校野球では珍しい洋楽の応援曲です。
近江は2001年夏の甲子園で準優勝を経験している強豪なのです。
ブラスバンド指導者の教員樋口さんは、次に出場した2003年のセンバツで、「オリジナリティを出したい」と、野球部に新曲を提案しましたが、そのときは断られたそうです。
応援に必要なのは
「手拍子できるテンポの曲」と「よく鳴る曲」
他校とは違うオリジナリティを出すため、樋口さん自身がもともと好きだった洋楽を聴き漁り、応援向きのフレーズをひたすら探し続けました。
こだわったのは「手拍子がしやすいテンポの曲」と「よく鳴る曲」の2点。
「抜群に鳴りがいい」と選んだ洋楽は以下の5曲。
1.『Bang Bang』(ジェシー・ジェイ/アリアナ・グランデ/ニッキー・ミナージュ)
2.『Happy』(ファレル・ウィリアムズ)
3.『Shake It Off』(テイラー・スウィフト)
4.『All I Do Is Win』(DJキャレド)
5.『Pretty Fly』(オフスプリング)
応援団長の加藤さんも悩んだ。伝統の応援を変えてよいのか?
応援団長の加藤さんの話では
「正直、野球部の中でも最初は反対の声もありました。でも、みんなで歌詞や掛け声を考えたり、練習を重ねるうちにかっこいいと思うようになり、今ではみんなとても気に入っています。」
秀逸なのが、ランナーが二塁にいる時のチャンステーマ、『Fireball』です。
アメリカのラッパー、ピットブルの曲で、ラップ部分に以下の掛け声を当てはめました。
“今日の主役はどこですか 近江高校
チャンスをつかむのはどこですか 近江高校
勝負に勝つのはどこですか 近江高校
優勝するのはどこですか 近江高校”
野球部がコールする「今日の主役はどこですか」に対し、一般客や生徒が「近江高校」と応える。いわゆる「コール&レスポンス」というものです。
カッコイイですね!”
アルプスが一体化する応援
応援を初めて体験する野球部の父母や一般の観客も、この「コール&レスポンス」には
すぐに「近江高校!」とメガホンで叫び、即座にアルプススタンド全体が一体となりました。
学校名なので誰もが聞き取りやすく、照れずにコール出来る。
よく練られた、カッコイイ掛け声です。
SNSでも「近江の応援がかっこよすぎる」「新しい」「チャンステーマがクセになる」などのコメントがありました。
ネットの反応
番狂わせとか、失礼でした。
みんな勝つために頑張ってきたんだもんね。近江高校、2回戦も頑張れ!!
アルプスの応援がよく響いてた!!— 宮子 (@tatsunoko_1) August 7, 2018
今日の近江高校の応援、めちゃめちゃ熱かったですね。ファイアーボールでの一体感が特に。次の試合も楽しみです。
『サウスポー』『狙いうち』は飽きた!?甲子園がどよめいた近江の新応援とは。 https://t.co/z0MsRkF6Yl #高校野球 @numberwebさんから— のぜき (@nozeki) August 7, 2018
甲子園の実績
通算 15勝7敗
昭和56年夏 初出場 2回戦敗退
平成13年夏 準優勝
平成15年春 ベスト16
平成26年夏 3回戦敗退
平成30年春 3回戦敗退
甲子園春、夏合わせて18回出場
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