先日のNHK杯で2本のトリプルアクセルを決めて逆転優勝に輝いた紀平選手。
驚愕ハイスコアでしたが、内訳や加点はどのくらいなのか?
もしもSPでトリプルアクセルが成功していたら一体どんな点になっちゃってたのか?
気になりますよね?
そこでSP、FSのスコア表の詳細と
もしもSPでもトリプルアクセルを成功させていた場合の点数を試算してみました。
また、同じNHK杯でトリプルアクセルを成功させていた
トゥクタミシェワ選手のスコア表も見てみましょう。
Contents
NHK杯フリー 紀平選手のスコア詳細
まずはトリプルアクセル転倒なしのフリーのスコアです。
トリプルアクセルを始めとするジャンプの安定感と質の高さが光っていましたよね。
驚異の出来栄え点に注目
1 3A+3T
なるほど、冒頭のトリプルアクセルからトリプルトゥループのコンビネーションは基礎点12.20に2.63の高いGOEの加点がついています。
平均点で2.63点になりましたが、ジャッジ2人は4点1人は5点満点もつけていますね!
このトリプルアクセルからのコンビネーションジャンプは女子で初めて紀平選手が成功させて、まだ紀平選手だけしかできない難しいコンビネーションジャンプです。
2 3A
二つ目のトリプルアクセルはさらに質がよく降りてきた後の流れもよかったので、加点は3.09と一本目よりさらに大きな加点がついています。
4点が増えて6人、先ほど満点をつけていた7番のジャッジはこちらも5点満点をつけていますね。
解説されていた荒川静香さんは
「一連の動きが途切れなく、ジャンプの軌道や空中姿勢もきれいで、それを乱さない着氷につなげる、お手本のようなジャンプだった」と話していました。
さらにジャンプの基礎点が1.1倍となる演技後半には
7 3F、 9 3Lz+2T+2Lo 9.79、 12 3S のジャンプに「X」がついているので
一瞬え?と思ってしまうかもしれませんが
表の一番下の注釈:X Credit highlight distribution, base value multiplied by 1.1
というのが後半(2分)以降に跳んだジャンプの基礎点が1.1倍になるという意味です。
9 3Lz+2T+2Lo3回転ルッツからの3連続ジャンプも決めて
9.79の基礎点に加点も 1.26ついています。
さらにこのフリープログラムではジャンプだけでなく
スピン、ステップなどの他の要素にも全て加点がつていますね。
GOEのショート、フリーの総得点は、全選手中でトップの18.42点。
2位のトゥクタミシェワに6点以上の差をつけました。
その結果、演技全体の技術点は87.17という高得点となり、
これは同じくNHK杯で2位の宮原知子選手を15点以上も上回り
さらにピョンチャンオリンピック金メダリストのロシアのアリーナ・ザギトワ選手が今年9月に出したフリーの今シーズン世界最高得点の時の技術点にも3点以上勝っているんです。
さらにNHK杯の男子と比べてみても、宇野昌磨に続く2番目の高得点なんですね。
紀平選手すごい!!
本当に素晴らしいですね☆
NHK杯ショート 紀平選手のスコア詳細
続いてトリプルアクセルに転倒があったSPのスコア表を見てみましょう。
冒頭のトリプルアクセル1 3A< < 6.00 -3.00 は転倒もあって減点が-3。
さらに回転不足もあったため基礎点8.0のところ6.0になっています。
1 3A< 、 < 6.00 -3.00の < この印ですね。
こちらがアンダーローテーションのマークです。
一番下の注釈:< Under-rotated jump
その次の 23F+3T トリプルフリップ、トリプルトーループの連続ジャンプでは9.50 の基礎点に1.59の加点
基礎点が1.1倍になる後半のトリプルルッツ4 3Lz では基礎点6.49に 1.94の加点がついています。
結果、ショートが終わった時点では、トータル69.59点で一位のトゥクタミシェワ選手76.17点とは6.58点差の5位となりました。
NHK杯ショート トゥクタミシェワ選手スコア詳細
ちにみにトゥクタミシェワ選手のスコアを見てみると
トリプルアクセルはショートで
1 3A 8.00 2.06 は2.06の加点。
NHK杯フリー トゥクタミシェワ選手のスコア詳細
フリーでは1 3A 8.00 -0.34 0.34の減点となっています。
紀平選手の加点は2.63と3.09ですので
トゥクタミシェワ選手よりも質の良いジャンプと評価されているということになりますね。
それ以外のジャンプでも全体的に加点は紀平選手の方が大きいですよね。
トゥクタミシェワ選手の得点も十分素晴らしいのですが
紀平選手が飛びぬけて素晴らしいということですね。
もしもショートでもトリプルアクセルを成功させていたら?
それでは、もしも今回ショートでもトリプルアクセルをクリーンに成功させた場合は
どんな点数になっていたのか?を見ていきましょう。
冒頭のトリプルアクセルが < 6.00 -3.00アンダーローテーションと減点で3.00のところ
クリーンな着氷で加点もフリーと同じ3.09だったとしたら
3A 8.00 3.09で 基礎点8.00点に3.09を足して11.09になりますので
今回のショートの得点69.59に8.1点を足すと77.69となり
ショート、フリーの合計は232.41ということになります。
ザギトワ選手が出した今季最高得点が238.43ですので、あと少しですが
おそらくトリプルアクセルが決まっている時は他の要素も
今回よりもよい出来になっている可能性が高いので
紀平選手が今期の最高得点を塗り替える可能性も非常に高いですよね☆
この後は来週のグランプリシリーズ第6戦のフランス大会にも出場予定ですので
どんな演技と結果を見せてくれるのか本当に楽しみですね☆
まとめ
トリプルアクセルが代名詞の紀平選手ですが、こうして改めてスコアも見てみると
トリプルアクセル以外のジャンプやスピンやステップなど
全ての要素において高い技術で高得点を引き出しているということがわかりますよね。
それらを可能にしている要因は、紀平選手の並外れた身体能力と〇〇にあります。
〇〇とは?
紀平梨花☆スポーツカー並みの高速トリプルアクセル、秘密は?はこちら
紀平選手、シニアデビューシーズンで素晴らしい結果での優勝
本当におめでとうございます☆
これからもその高い身体能力を生かして
美しく伸びやかな演技を見せてくれることを期待しています☆
女子の選手も紀平選手の他にも山下真瑚選手など期待の新星たちがシニアデビューを飾り
日本の女子フィギュア界のこれからがますます楽しみですね☆
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