ロマネ・コンティ5千万円で落札。高値の理由と美味しいの?魅力を調査しました。

一度はロマネ・コンティという名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?

念のために言っておくとロマネ・コンティはワインなのです。

このロマネ・コンティがN.Yのオークションにて史上最高額の5000万円で落札されました。

なぜ高値で取引されるのか?その理由や美味しさなど魅力について気になったので調査しました。

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史上最高額5000万円で落札

アメリカ・ニューヨークで行われたオークションで1本のビンテージワインが史上最高額となる45万ドル、日本円でおよそ5000万円で落札された。

ニューヨークのオークション大手「サザビーズ」で13日、落札されたのは1945年に生産されたフランスの高級ワイン「ロマネ・コンティ」。落札価格は45万ドル、日本円にして5000万円で1本のワインとしては史上最高価格となった。

引用;NNNニュース

ロマネ・コンティとは?

フランスのブルゴーニュ産高級赤ワインです。

ロマネ(Romanée )は村名であり、コンティ(Conti )はルイ五世の愛人ポンパドゥール夫人と張り合ってこのワインを生産するブドウ畑を手に入れた貴人の名です。

この特級畑ロマネコンティで栽培されるピノノワール種のぶどうを用いてドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(D.R.C)が製造する赤ワインのことを指します。

しかし、正確にはロマネコンティというのは畑の名前なのです。

ロマネコンティ
出典;NNNニュース

ロマネ・コンティ

なぜ高値で取引されるのか?

ロマネコンティは美味しい、美味しくないといった次元ではなく非常に高額なワインです。

通常は1本100万円程度であり、奇跡的な格安で売っていたとしても30万円以上します。

その理由としては以下のことが考えられます。

①希少生産量と独占生産

ブドウが栽培される特級畑は狭く、生産本数は4,000本から6,000本程度となります。

この畑の大きさは、たったの1.81ヘクタールです。

これは東京ドーム約4.7ヘクタールの半分にも満たない大きさなのです。

例えば日本でも有名な高級ワイン「シャトー・マルゴー」でも82ヘクタールの畑です。

シャトー・マルゴーですら年間約35万本生産していると言われいるので、4000本から6000本の生産本数と言われるロマネコンティがいかに少ないかわかります。

ちなみにボジョレー・ヌーボーの輸入量はおおよそ57万ケースです。(本数ではなくケースです。)

そしてロマネ・コンティは、ある生産者が畑を独占所有しているのです。

その生産者はドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(通称DRC)です。

ワイン業界では伝説的な生産者で、ロマネ・コンティ以外にも7つの銘柄を生産しており、どれも高価で基本的に10万円以上で販売されています。

そのDRCが独占的に生産するのがロマネ・コンティなのです。

DRCが独占しているので競合は存在せず、価格は自由に決められるということになります。

理由② 圧倒的な人気とブランド力

「ワインの銘柄はよく知らないけどロマネ・コンティだったら知ってる」という方も多いのではないでしょうか?

このようにロマネ・コンティには圧倒的な知名度と人気があります。

知名度、人気、そして少量生産による希少性…

これらによってロマネ・コンティには圧倒的なブランド力が備えられています。

よく「ロマネ・コンティはロマネ・コンティであることに価値がある」と言われます。
ロマネ・コンティがダメだったら他のワインにしよう、ではダメなのですね。
つまり、代えがきかないワインというわけです。

そのようなワインを、世界中の王族やセレブなど億万長者が欲しているのです。

1945年産のロマネ・コンティの特別性

ロマネ・コンティは1945年までブルゴーニュで唯一「接木」をしないフランス古来のブドウ苗木からワインを造っていました。

接木とは、2個以上の植物体を人為的に作った切断面で接着して1つの個体とすることです。

これはブドウの天敵フィロキセラ(害虫)の対策でワインを救った方法となります。

フィロキセラは葡萄の「根」のみに寄生してブドウの木を枯らしてしまいます。

その対策として根っこだけを耐性のある北米系種にして、実を付ける上半分だけをヨーロッパ系種にすればよいのでは?という単純な発想でした。

植物は苗木の段階などで切断した植物同士を密接させることで、異なる植物を1つに繋げることができるのです。

また1945年には第二次世界大戦の混乱から、畑の維持が困難となり植え替えが行われました。

そして混乱が収まる1952年のヴィンテージまで生産されませんでした。

しかし、1945年は戦争で大混乱しているにも関わらず、ワインの栽培においては20世紀で稀に見る好天気でした。

そのためフランス各地では量は少ないものの非常に高品質なワインが生産されました。

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人々を魅了する理由は?美味しいの?

ロマネコンティは美味しい、美味しくないといった次元ではないと言っても、ワインですから味が気になりますよね?

どんな味わいかというと(飲んだことはありませんが)
・色味は非常に淡い
・フルーティというより土のような香り
・均整が取れて落ち着いている
と言われています。

数十万~数千万のワインになったからといって、特別な味ではないようです。

一般的にお酒の通になればなるほど、インパクトのある味からシンプルな味へ好みをシフトしていく傾向があるようです。

その通な方からすれば他には無い味、満足感があるのだと思います。

私を含め初心者には?なものです。

番外編

ネットにはこのようなものもあります。

まとめ

基本的にモノの価格は、需要と供給のバランスによって決まります。

ロマネ・コンティの場合、需要に対して圧倒的に供給が足りていません。

世界中の億万長者が「私も欲しい」と少ないモノを争っているわけです。

値段が高くなるのは、ある意味当たり前なのです。

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