昨年の今頃、新型コロナウィルスを想像じた人は居なかったでしょう。
2020年は大変な一年となりました。
2021年は良い年であることを祈ります。
新型コロナウイルスの感染対策として、市場に入る人の数を減らすなどの対策も取られたなかで、2021年今年も豊洲市場で初競りが行なわれました。
最高値は青森県の大間港で水揚げされた本マグロで重さ208.4キロ、2084万円で競り落とされました。
2021年の初競り結果
2019年が破格の3億3,360万円の初競りだったということもあり、例年注目されているマグロ初競りです。
毎年のように高値を付け競りを盛り上げてきた「すしざんまい」を運営する「株式会社喜代村」の木村清社長は「外出は自粛ムードなので、あんまり派手にやるのはちょっといかがなものか、ということでね」として、今年の初セリで最高値を付けなかったことを明らかにした。(ANN NEWS)
慣れてないのか、自粛ムードなのか、表情が硬いですね。
報道によると208.4キロの青森県大間産本マグロが2,084万円(1キロ当たり10万円)で競り落とされました。
落札したのは、「やま幸」(やまゆき)山口幸隆社長です。
今年は「すしざんまい」木村清社長ではありませんでした。
初競りマグロの産地と落札者一覧
ちなみにここ10年のマグロの初競りの金額、産地、落札者一覧表です。
年 | 金額 (万円) |
重量 (kg) |
kg単価 | 産地 | 落札者 |
2021年 | 2,084 | 208 | 100,000 | 青森・大間 | やま幸 |
2020年 | 19,320 | 276 | 700,000 | 青森・大間 | 喜代村 |
2019年 | 33,360 | 278 | 1,200,000 | 青森・大間 | 喜代村 |
2018年 | 3,645 | 405 | 90,000 | 青森・大間 | 鮨おのでら |
2017年 | 7,420 | 212 | 350,000 | 青森・大間 | 喜代村 |
2016年 | 1,400 | 200 | 70,000 | 青森・大間 | 喜代村 |
2015年 | 435 | 180 | 24,113 | 青森・大間 | 喜代村 |
2014年 | 736 | 230 | 32,000 | 青森・大間 | 喜代村 |
2013年 | 15,540 | 222 | 700,000 | 青森・大間 | 喜代村 |
2012年 | 5,649 | 269 | 210,000 | 北海道・戸井 | 喜代村 |
2011年 | 3,249 | 342 | 95,000 | 青森・大間 | リッキー・チェン/久兵衛 |
2020年、2019年に比べるとさびしい・物足りない感じもしますが、新型コロナウィルスの影響でお祭り騒ぎも出来ない自粛ムードで適正な価格に戻ったというところでしょうか?
気になる漁師の取り分
余計なお世話ですが詳細を・・・落札額2084万円はどう配分されるのか?
内訳は
青森県漁連に1.5%(約31万円)
大間漁協には4%(約83万円)
豊洲市場で競りが始まるまでマグロを預かる荷受業者に5.5%(約114万円)
ということで残金1854万円を釣り上げた漁師が受け取ります。
2020年、2019年と比較すると残念に感じてしまいます。
勘違いしないで頂きたいのですが、実際にはお目に掛かれない、かなりの大金です。
漁師さん、おめでとうございます。
初競りに出荷されたマグロ
青森県大間町では1月4日に年末から4日朝にかけて水揚げされたマグロ11本がトラックに積み込まれて出荷されました。
最大で235キロでしたが、一番マグロは208.4キロです。
単純な大きさだけでは決まらないのですね。
知らなかったのですが、最高価格で落札される「1番マグロ」候補のマグロは毎年5本あるそうです。
競り人が所属する生鮮品を扱う水産卸会社は豊洲に5社あり、卸会社ごとに競りが行われるため、各社がその日もっとも高品質だと感じた1番のマグロは卸会社の数だけ存在するのだ。
5本のうち、どれがもっとも価値あるマグロなのかを評価するのは、卸売業者と飲食店を仲介する仲卸や、すしざんまいのように直接競りに参加できる「買参権」を持つ業者である。 したがって年によっては「どれが5本の中で1番のマグロなのか」競り参加者の間で評価が割れるケースもあるのだが、いずれにせよ、近年は木村社長の眼鏡にかなったマグロが1番。そのマグロに複数の業者の買いが入った場合、競りで価格が上がっていくため超高値が付けられる。その瞬間は間近にいる市場関係者だけでなく、遠目から様子をうかがう多くのマスコミの視線も集まる。
出典;現代ビジネス
まとめ
今年のマグロ初競りは「やま幸」2084万円でした。
気になる「すしざんまい」のつきじ喜代村の最高値は大間産のはえ縄で捕獲した151キロでした。キロ単価2万円(1匹302万円)でした。
マグロ大王こと
木村清社長(68)は「今年は一番マグロではないけど(脂質の)いいものを10本(匹)買いました。全国の支店で2、3日は楽しめますね」として「(今年の競りは)自粛しました。まずコロナを封じこめないとね」と競り値を上げないようにしたと話した。
2021年はどのようになるのでしょうか?
コロナという暗い話題を吹き飛ばし、良い年になると良いですね。
関連記事
マグロ初競り2020気になる漁師の取り分。まずは昨年2019年のおさらい。 はこちら
マグロ初競り2020にむけて大間漁港の水揚げ状況 はこちら
マグロ初競り2020はどうなる?すしざんまい?大間? はこちら
マグロ初競りすしざんまい3億3360万円の味は?食べてきました はこちら
マグロ豊洲初競り2019すしざんまい落札過去最高値の3億3,360万円!! はこちら
豊洲マグロ初競り2019に『築地すし好』が参戦!! はこちら
まぐろ2019豊洲初競りは何処のマグロ?大間?戸井? はこちら