豊洲市場の2019初セリ額はどうなる?築地から豊洲へ

1935年に開場した築地市場は10月6日に最後の営業日を迎え、83年の歴史に幕を下ろします。

そして、移転する豊洲市場の開場は10月11日となるため、取引のない4日分の仕入れをするため慌しく取引をしています。

慌しいのは市場関係者も同じで、この4日間で引越しと新市場でのオープンに備えるので大忙しです。

ここでは築地市場の歴史を振り返り、2019年の豊洲市場の初セリの展望も考えたいと思います。

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築地市場の歴史

水産物の年間取扱量40万トン、4300億円の取引きがされる世界最大級の魚市場が「築地市場」です。

江戸時代から、東京の食品流通は日本橋魚河岸を始めとする市場群が担っていたが、1923年(大正12年)9月1日に起きた関東大震災で壊滅しました。

そして12月、隅田川や汐留駅といった水運、陸運に恵まれていた旧外国人居留地を借り受けて臨時で開設したのが、築地市場の始まりです。

そして1935年(昭和10年)に現在の位置(築地)に東京市中央卸売市場が開かれました。

当時は列車による輸送が全盛だったのでレールの湾曲にそった建物で、最新鋭の冷凍庫を備えて施設でした。

築地市場は、このように古くからあるので施設の老朽化に加えて、水産物などの取扱量の増加で施設が手狭になったため、かなり以前の昭和40年代から今の場所での建て替えや市場の移転が検討されてきたのです。

石原元知事の時代の平成11年に新たな市場を整備して移転する方針を決め、平成13年には豊洲への移転を正式に決まりました。

移転については、安全性の話を含めいろいろありましたが2018年10月11日には豊洲市場がオープンします。

築地市場にはマグロの競りなどを見学するために外国人を含む多くの観光客が訪れてます。

また飲食店などが建ち並ぶ商店街「築地場外市場」も隣接していて、東京の代表的な観光地となっています。

この築地場外市場は、築地市場が6日で営業を終了したあとも今の名前のまま営業を続けます。

豊洲市場のオープン

江東区の豊洲市場は、築地市場から2.3キロ離れた場所にあり、敷地面積は40万7000平方メートルと築地市場の1.7倍です。

豊洲市場は3つの主要な施設で構成されます。

①水産物の競りが行われる「水産卸売場棟」

②仲卸業者の店舗が入る「水産仲卸売場棟」

③野菜や果物などを扱う「青果棟」

特徴としては、

・取り扱う食品の特性に合わせた温度管理ができる。

・通常のシャッターに加えてエアカーテンなども整備し、外気やほこりが入らないようにするなど衛生管理も徹底している。

豊洲移転問題で取り上げられていた地下水の有害物質など安全性を懸念する声がありますが最新の機器を使用した優れた設備となっています。

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2019年初セリの展望

2018年の初セリ状況

ご存知の通り2018年10月に豊洲市場に移転するため、2018年1月5日に行われた新春恒例の初競りが築地市場では最後のものとなりました。

新春に報道されていますが405キロの青森県大間産クロマグロが3645万円(1キロ当たり9万円)の最高値で競り落とされました。

落札したのは、すし店の「銀座おのでら」(小野寺裕司社長)でした。

お鮨、天ぷら、鉄板焼きで世界各国に支店をもつのが「銀座おのでら」です。

銀座本店のほか、世界各国の支店でこのマグロが提供されました。

初競りといえば「すしざんまい」です。

2012年から2017年まで6年連続で初競りを落札していた、すしチェーン「すしざんまい」ですが7連覇は逃しました。

しかし、1キロあたり16万円とキロ単価では最も高いマグロを落札しました。

マグロバブル傾向

毎年、話題となるマグロの初競りですが、一覧表にするとこのようになります。

金額
(万円)
重量
(kg)
kg単価 産地 落札者
2000年 450 196 22,959 青森・大間
2001年 2,020 202 100,000 青森・大間
2002年 280 215 13,000 青森・大間
2003年 638 228 28,000 青森・大間
2004年 393 151 26,000 青森・大間
2005年 585 234 25,000 青森・大間
2006年 469 293 16,000 長崎・壱岐
2007年 413 207 20,000 青森・大間
2008年 607 276 22,000 青森・大間 リッキー・チェン
2009年 960 128 75,000 青森・大間 リッキー・チェン/久兵衛
2010年 1,628 233 70,000 青森・大間 リッキー・チェン/久兵衛
2011年 3,249 342 95,000 青森・大間 リッキー・チェン/久兵衛
2012年 5,649 269 210,000 北海道・戸井 喜代村
2013年 15,540 222 700,000 青森・大間 喜代村
2014年 736 230 32,000 青森・大間 喜代村
2015年 435 180 24,113 青森・大間 喜代村
2016年 1,400 200 70,000 青森・大間 喜代村
2017年 7,420 212 350,000 青森・大間 喜代村
2018年 3,645 405 90,000 青森・大間 鮨おのでら

「マグロバブル」の傾向は、「喜代村(すしざんまい)」が本格参戦した2012年から始まりました。

TVでも取り上げられ話題となりましたが、2013年の1億5000万円超は破格の金額であり異常値のように感じます。

2019年は豊洲市場となって始めての初競りとなります。

「すしざんまい」、「鮨おのでら」を筆頭に、何かと話題がありめでたい初競りなので2019年は高騰するのではないでしょうか?

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