とっても珍しいピンクの「バッタ」の話題です。
やっぱり、バッタは緑ですよね。
それが、全身ピンクのバッタもいるそうなのです。
夏休みの自由研究に、そんな不思議なバッタの生態を調べてみるのは、いかがですか?
実在するの?ピンクバッタ
千葉県立農業大学校 病害虫専攻教室 清水敏夫准教授が、そんな不思議なバッタについて研究しています。
出典;TBSニュースNコレ。
何というバッタ?
(Q.何という種類のバッタですか?)
「クビキリギスというバッタです。」
何でピンク色なの?
(Q.バッタなのに緑色じゃない?)
「通常は緑色とか茶色なんですけど、ピンク色が出ている形になります。」
突然変異により1000匹に1匹の確率で現れるというピンクのバッタ。
普通のバッタが持っている緑や茶色の色素がありません。
ピンク色では、自然の中で目立ちすぎて天敵に捕まりやすいため、かなり珍しいとの事です。
調べてみると、
バッタ・キリギリスの体色は、生まれた環境で決まると言われています。
・湿り気のある草地で生まれた固体は緑色
・乾燥した草地で生まれた固体は茶褐色
つまり乾燥したところでは、枯葉の混ざる率が多く、緑色の体色だと目立ちすぎて外敵に襲われやすくなるので、防衛手段で体色変化が起こるといわれています。
なぜピンクに?どんな環境で生まれたんでしょうか?
もちろん、カエルと違い、周りの色に合わせ体色を変えることはできません。
緑なら一生緑のままです。
清水准教授によると、
クビキリギスはピンクの色素も持っており、何らかの理由で緑と茶の色素が現れず、ピンクだけが出現したとみられる。
国内で発見された例は過去にもある。
体内のメラニン色素を生成する能力が乏しく、皮膚や毛髪、目などが白くなる「アルビノ」と同じような現象とみられるという。
不思議な生態
清水准教授によると
「30年近く昆虫の研究をやっていますけど、昨年度初めて全身ピンク色のバッタを見ました」とのことです。
ピンク色はとっても珍しいということですね。
去年、大学近くの田んぼで、この珍しいピンクのメスバッタを偶然捕獲しました。
そして、ハウスで育ててみました。すると、驚くべきことが・・・
「メス1匹だけ放したんですけど、今、11匹まで増えました」と清水敏夫准教授。
なんと、ピンクのバッタが繁殖していたのです。
何故か?というと、
「クビキリギスはメスだけの繁殖=単為生殖もできる」そうなのです。
通常は、オスとメスが交尾して子孫を増やします。
しかし、このクビキリギスはメスだけでも子どもを産むことが出来るのです。
不思議ですね。
出典;TBSニュースNコレ。
清水准教授によると
「ピンク色の親バッタからピンク色の子が生まれるのは極めて珍しい。緑色の子が生まれると思っていたので、成功した時はびっくりしました」と説明しています。
鮮やかなピンク色をみた時は「まるでミョウガみたいだった」と振り返っています。
調べてみると、以外にも、過去に数例のピンクバッタの目撃情報がありました。
このような目撃情報も調べて追加してみると、夏休みの自由研究としても、立派な成果となるのではないでしょうか?
ちょっと怖い、名前の由来
ちなみに、何でクビキリギスという名前かというと?
クビキリギスを含めバッタ、キリギリスの仲間は雑食性です。
だから、鋭い大顎を持っています。
なので、噛まれると痛いですよ~。
噛まれて痛くて痛くて、離そうとすると首が取れてしまう。
でもまだ取れた首は噛み付いている・・・・・。
怖いですよね?首が切れても噛み続けるキリギリス・・・。
だからクビキリギスと命名されました。
でも、かわいそうなネーミングです。もっと良い名前はなかったのでしょうか?