アジア大会背負い泳ぎ代表の小西杏奈選手(22)をご存知でしょうか?
今年4月、競泳の日本選手権で見事優勝し、初の代表の座を射止めたのが、中京大学4年、背泳ぎの小西杏奈選手(22)です。
初代表の小西杏奈選手
どんな選手なのでしょうか?
小西選手の強さを支えているのは、何といっても筋トレで鍛え上げた筋肉です。
なんと25キロのおもりをつけて懸垂してしまうほどの腕力です。
(普通できないよ。)
小西杏奈選手のコメント
「体が小さい分、筋力で補う部分とやっぱりこれくらいやらないと世界では戦えない。これくらいやってもまだ勝てないので、やるのみですね(笑)」
小西杏奈(こにしあんな)
出身地:兵庫県豊岡市
生年月日:1996年5月10日
年齢:21歳
身長:159センチ
体重:52キロ
職業:中京大大学生
※2018年8月時点
このように水泳選手としては、かなり小柄な身長159センチなのです。
他の選手と比べて一回り小さく見えてしまいます。
しかし!その「小柄な体格」と「自慢の筋肉」があってこその武器を持っているんです。
世界に一人の武器
中京大学・草薙健太コーチのコメント
「今、世界に1人だけ。(できるのは)絶対1人だけですね」
小西選手のコメント
「周りにいないのが逆に誇らしいというか、私にしかできないスタートです」
わかりましたか?
小西選手の武器は、世界に1人だけという『スタート』なのです!
一般的選手の背泳ぎスタート:
①両手でスタート台につかまる。
②水面近くのプール壁面で踏ん張った足を上方向に蹴り上げる。
③腰を反ってきれいに入水する「アーチバック姿勢」。
小西選手の世界一の背泳ぎスタート:
①両手でスタート台につかまる。
②足を置くのは、水面よりもかなり上。壁面の一番高いところで踏ん張ります。
③そのまま進行方法にまっすぐ飛び出します。
蹴り出す力を上に逃がさず、「前にだけ」使います。
体が小さく、上半身の筋肉で体を支えられる小西選手だからこそできるスタートなのです。
写真中央が小西杏奈選手です。他の選手とはフォームが明らかに異なります。
小西選手が目指すもの
小西選手のコメント
「のちのちは日本記録を小西杏奈に変えたいです。アジア大会では金メダルをとりたいです!」
このようにチカラ強く目標を語っています。
https://twitter.com/TsBa67/status/1032547962117705729
世界一のスタートで日本記録に留まらずに、世界記録も狙って貰いたいです。
100m背泳ぎ
58秒70 寺川綾 (2013年) 58秒10 カイリー・マス (カナダ・2017年)
小西杏奈 59秒62 2018年日本選手権(自己ベストを1秒近く更新)
これからの活躍が期待できます。