GPSファイナル進出を決めた紀平選手。
ファイナルでは優勝の可能性もと期待が高まりますね。
その際に立ちはだかってくるのが五輪女王のザギトワ選手。
紀平選手はザギトワ選手に勝てる可能性はあるのか？
二人の今季のスコア詳細を比較しながら検証します。
Contents
NHK杯ショート 紀平選手のスコア詳細
NHK杯フリー 紀平選手のスコア詳細
ロシア大会ショート ザギトワ選手のスコア詳細
フィンランド大会フリー ザギトワ選手のスコア詳細
比較
紀平選手は何と言っても技術点の高さが特徴ですね。
紀平選手はジャンプを始めとする全ての要素で大きな出来栄えの加点がつきますので
NHK杯では演技全体の技術点は87.17という高得点となり
これは同じくＮＨＫ杯で２位の宮原知子選手を15点以上も上回り
ザギトワ選手が今年９月にネーベルホルン杯で出したフリーの今シーズン世界最高得点の時の技術点にも３点以上勝っているんです。
対するザギトワ選手は演技構成点が軒並み9点台で
演技構成点の高さが今のところ紀平選手を上回っています。
ザギトワ選手のロシア大会のショートの演技構成点は37.25、
フィンランド大会のフリーの演技構成点は72.11、ネーベルホルン杯のフリーは74.96
紀平選手のNHK杯の演技構成点は32.19、NHK杯フリーの演技構成点は67.55です。
技術点も多くの加点もついて高いのですが、
ショートでは紀平選手を上回っていますが、フリーでは紀平選手の方が上回っており
紀平選手がショートもミスなく滑ればザギトワ選手を上回る可能性が高いです。
ネーベルホルン杯での最高スコアだけを見て
え～、じゃあやっぱりザギトワ選手が優勝なの？と思うのはまだ早いです。
今回はショートもフリーもそれぞれの選手の
グランプリシリーズ２大会で良かった方の結果を抜き出して見てきましたが
実はグランプリシリーズの2戦でのトータルスコアは
ザギトワ選手より紀平選手の方が高いんです。
ザギトワ選手のフィンランド大会のトータルスコアは215.29
ロシア大会は222.95ですが
紀平選手のNHK杯のトータルスコアは224.31
フランス大会は205.92
ですので、GPSのトータルスコアでは紀平選手の方がザギトワ選手を上回っているんですね。
9月のネーベルホルン杯でザギトワ選手は
今季最高点の238.43点という得点を出していますが
こちらの大会ではスコアは全体的に甘めに出ていますので（2位の三原舞依選手は209.22）
直前の 2大会では紀平選手の方が得点が高いのです。
興味のある方のためにネーベルホルン杯のザギトワ選手のスコアも載せておきます。
ザギトワ選手今期世界最高得点 ネーベルホルン杯スコア詳細はこちら
しかも紀平選手はNHK杯もフランス大会も
トリプルアクセル3本がすべて決まってはいないのに
NHK杯のトータルはザギトワ選手を上回っています。
紀平選手にはさらなる高得点を出せる伸びしろがあるということです。
ですので、ファイナルで紀平選手が完璧な演技をすれば
ザギトワ選手に勝って優勝できる可能性も十分にあるということになります。
もちろんザギトワ選手もミスのない完璧な演技をした場合
さらに高得点を出してくる可能性がありますので、二人のどちらが勝つかはわかりません。
今度のファイナルは本当におもしろい試合になりそうですね。
どちらの選手も素晴らしい演技と戦いを見せてくれることを期待しましょう。
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