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宇野昌磨フィンランディア逆転V、山本草太2位表彰台スコア詳細

フィギュアスケートのフィンランディア杯が10月11日から13日にかけて行なわれました。

男子ショートプログラム(SP)2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)がフリーでトップの162.95点を挙げ、合計255.23点で逆転優勝しました。

SP1位の山本草太(中京大)は合計223.24点で2位表彰台です。

総合結果

ショート(SP)スコア詳細

山本草太 SP(1位)

ジュニア時代から将来を嘱望された山本選手が「エデンの東」の音楽に乗り、4回転ジャンプのサルコーとトウループを鮮やかに決めました。

SPの自己ベストを10点近く更新し、宇野選手を抑えての首位発進に「順位も得点もびっくり」と目を丸くしています。

練習での骨折や疲労骨折で右足首の手術を3度も受け、今は「完治」と言い切れるようです。

「昨季よりジャンプの練習を増やした」と自信も深まっているので今季の活躍に期待大ですね。

宇野昌磨 SP(2位)

宇野昌磨選手は今季よりメインコーチを置かないということで環境が大きく変わりました。

注目される初戦ですが、4回転フリップなどの着氷がやや乱れ、92・28点で2位となりました。

まだまだ練習不足のようです。

フリー(FS)スコア詳細

宇野昌磨 FS(1位)

難度を抑えた構成で臨んだ宇野選手は4回転トーループの転倒などジャンプにミスが出ましたが、表現面などの演技構成点が高く評価されて162.95点のトップです。

ショートとフリーの合計で255.23点となり逆転優勝しました。

山本草太 FS(6位)

山本選手は冒頭の連続ジャンプを見事に着氷しました。

しかし、続く4回転サルコーで転倒し、失敗後のジャンプを修正できずにジャンプミスが次々と重なり、本来の滑りとはほど遠い結果で、6位となりました。

SPの滑りは素晴らしかったのですが首位を守れず総合で2位となりました。

山本選手は「両方をそろえる力が自分には足りなかった」と嘆いています。

まとめ

今季は山田満知子、樋口美穂子コーチのもとを離れ、メインコーチを置かないという独自の道を進む宇野昌磨選手ですが、初戦の滑りに注目が集まりました。

宇野選手はフィンランディア杯では優勝しましたが、本人としてもミスもあり満足できていません。

「まずは早く練習がしたい。(高度な)ジャンプに挑戦できるまでの調子に戻したい」と早速、先を見据えています。

宇野選手の今年のテーマは「楽しむ」ということです。

「いろいろアイスショーに出たり、試合のプログラムを(ずっと手がけていた樋口美穂子コーチから)ほかの方に振り付けてもらっているとき、ジャンプよりも今年は表現をメインに頑張りたいという思いが芽生え始めました」

「今までは、去年とかは特に試合でいい結果を出す、だから『楽しい』よりも『うれしい』を目指していました。でも、スケートもずっと続けられるわけじゃないので、現役選手をすぐやめるわけじゃないけど、こういう貴重な経験を楽しんでおくべきだなと考えました」

「僕は小さいとき、高橋大輔選手に憧れていて、どこに憧れたかというと、表現。最近はやはり勝つためにはジャンプを跳ばなければいけないと考えたり、いつのまにか僕は、スケートをやるというよりも競技をやるようになっていた。もちろんスポーツなので競技で合っているんですけど、フィギュアスケートというのは、もう少し技術と芸術というのを兼ね備えたスポーツだと思います。もちろん僕はジャンプもこれからもおろそかにするつもりはないですけど、ちゃんと僕は両立していきたいなという思いがありました」

「楽をする」は簡単ですが、「楽しむ」というのは簡単ではありません。

大会が終わって「楽しめた」と感じる滑り(満足できる滑り)が出来ることを期待します。

山本選手ですが、FSの滑りについては「もっと練習しなければと思いました」と反省していましたが、SPは「納得いく演技ができたし、今の構成をちゃんとすることができれば高い得点をいただけると分かりました」とコメントしています。

大会全体を「手応えあり、課題ありという感じですね」と振り返っています。

自信も得たようなので、今後の活躍が期待できますね。